少しずつ秋めき、朝晩など涼しく過ごしやすくなってきていますね。
ですが、冷え症の方にとっては、これからの時期は決して楽な時期ではないかもしれません。
体が冷えると、肩こりや腰痛、便秘など様々な不調に影響を及ぼします。
今回はその「冷え」をタイプ分けし、それぞれの対策を見ていきましょう。
漢方では「冷えは万病のもと」というように、冷えは肌荒れやむくみ、胃痛、胸やけ、便秘や下痢、肩こり、腰痛、女性ならば生理痛や生理不順など、様々な不調と深い関わりをもっています。
冷えやすい食習慣、運動不足や入浴時間の短縮、ストレスなど、現代の日本人の生活は冷えやすいものとなっています。
人によっては、暑がりで冷えはないと誤解していることもあるので、冷えを感じていない方も是非ご一読いただけたらと思います。
冷えのタイプと対策
①末端冷えタイプ
指先や足先など、末端部分が冷たくなりやすいタイプです。
顔色がくすみがちで、ニキビや肌荒れなどのトラブルも多いです。
寒い時期は足先が冷えて寝付けないことも。
血液が末端まで届きにくくなっている状態で、手足が冷たくなるので「冷え」の自覚がある人が多く、ダイエットなどで栄養不足があると起こりやすいです。
靴下やカイロで、手足だけでなくお腹や腰も温めましょう。
入浴は湯船に浸かる。運動で血行を良くする。暖かい食事を摂るなど、意識して冷やさない生活を心掛けましょう。
②下半身冷えタイプ
ほてりを感じたり、顔や背中から汗をかくこともあります。
冷たい飲み物をよく摂り、便秘がち、イライラしやすい傾向もあります。
ニキビや肌荒れ、目の下のクマに悩まされることも多くなります。
上半身がほてっていても、実は下半身が冷えていて、主に下半身の筋肉が少ないことで起こっています。
30代～更年期の女性に比較的多く、暑がりだと誤解していることも。
下半身を冷やさないこと、温めることが大切です。
根本的な改善には、体を動かして筋肉をつけてあげること。
特に下半身のトレーニングは取り入れたいですね。
③内臓冷えタイプ
手足や体の表面は温かいのですが、下腹部を手で触ると冷たく感じます。
冷えの自覚がない人もいて、便秘や下痢を繰り返したり、風邪を引きやすいなどの不調も。
内臓に十分に血液が届いていないために、腸の動きが悪くなるなど内臓機能が低下している状態です。
疲れやすかったり、免疫力が低下して風邪も引きやすくなります。
冷たい飲食物を好んでいないか、食生活を見直しましょう。
またお腹を冷やさないように、普段から腹巻きをつけたり、お風呂は湯船にしっかりと浸かり、腹筋を鍛えるのも効果的です。
④全身冷えタイプ
冷えの自覚があるか、一年中寒いと感じているタイプ。
夜中にトイレの為に起きてしまうことも。
顔色が青白く体力もないほうで、だるさや食欲不振を感じやすいです。
手足も内臓も冷え切っていて、低体温のことが多く、疲れやすい。
冷えとしては最も深刻な状況です。
入浴は湯船にしっかりと浸かり、食事では体を温める食材を選ぶほか、前述の３タイプで紹介した全ての冷え対策が当てはまります。
ストレスや疲れも良くないので、体を温めリラックスする時間を作りましょう。
このように、自分の体のことを知り、原因と考えられる習慣を少しずつでも改めることが大切です。
こうした対策を続ければ、２週間ほどで体の変化が出てくるといわれています。
厳しい暑さ対策から急な冷え対策へ。
忙しなく不安定な季節変動が起こる国となってしまいましたが、未来のためにできることから一つずつ始めてみましょう。
繰り返す首肩こりや重い頭痛に腰痛、寝ても取れない疲れ、だるさなどお身体の不調をマッサージや鍼施術で、まず改善してあげることも、自律神経の調整や冷えなどの体質改善に繋がります。
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