今年は例年以上の暑さですね。
この時期になると毎年、体がだるい、疲れが取れない、食欲がわかないなどの不調を感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな症状を放っておくと、日々の活動に影響を及ぼす「夏バテ」に陥りがち。
夏バテには栄養素の不足が大きく関係しています。
夏バテにならないよう、予防に重要な栄養素にはどんなものがあるのでしょうか。
夏に摂りたい栄養素とその働き
ビタミンＢ１
糖質をエネルギーに変える際に必要な栄養素で、疲労回復に効果があり、夏バテ予防に重要なビタミンです。
豚肉、鰻、玄米、ごまなどに多く含まれます。
ビタミンＢ２
特に脂質を体内でエネルギーに変換するために不可欠な栄養素。
レバー、鰻、牛乳、納豆などに含まれます。
ビタミンＣ
抗酸化作用があり、夏の紫外線やストレスから体を守る働きがあります。
また、鉄の吸収を助ける効果もあります。
夏野菜、キウイフルーツ、レモン、パプリカ、ブロッコリーなどに豊富です。
ミネラル
栄養学でミネラルは、人間が生きていく上で不可欠な元素のうち、生体を構成する主要な４元素（酸素、炭素、水素、窒素）以外の元素の総称です。
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などで16種類程度が知られています。
ミネラルは体内で合成できないので、外から摂らなければなりません。
発汗で失われやすいため、夏は特に摂取することを心掛けましょう。
〈代表的なミネラルと多く含む食品〉
・ナトリウム：体内の水分を調整する 食塩
・カリウム：血圧調節に役立つ 野菜類や果物類
・カルシウム：体温調節や筋肉に機能を正常に保つ 歯や骨を作る 乳製品
・マグネシウム：骨の代謝を助ける 海藻類やナッツ類
・鉄：血中の酸素の運搬を担う レバー
・亜鉛：体内酵素の材料となる 煮干し
タンパク質
筋肉や血液を作る主成分で、夏は食欲不振で不足しがちなので、意識して摂る必要があります。
肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などに多く含まれます。
その他
クエン酸
エネルギーを生み出す際に重要な役割を果たしている成分で、疲労回復効果があり、糖質と一緒に摂取すると疲労が溜まりにくくなります。
梅干し、レモン、夏みかん、お酢などに含まれます。
アリシン
ビタミンＢ１の吸収を助け、疲労回復効果を高めます。
玉ねぎ、にんにく、ニラなどに含まれます。
〈夏バテ予防〉食事のポイント
・１日３食きちんと食べる
・量より質を重視する
・水分補給をこまめに行う
・冷たいものばかりを摂りすぎないようにする
・酸味のあるものを活用して食欲を増進させる
・サプリメントなども上手く活用する
当たり前のことかもしれませんが、暑さで食欲がわかないと実感なく不足しているものです。
日常に支障をきたさないよう、いつも以上に気を付けていきましょう！
食事での栄養摂取に加え、疲れた身体をそのままにせず、こまめにケアをして整えておいてあげることも夏バテ予防のお身体作りにはとても大切なことです。
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