オキシトシンの分泌でリラックスできる
マッサージはフィジカル面だけではなく、メンタル面にも作用する。
信頼できる人にマッサージしてもらうと、緊張がほぐれてリラックスできる。
それで痛みや凝りが和らいだ経験は、誰しもあるはず。
信頼関係がある。=〈安全な人〉の手で触れられると存在が認められているという心理になるという。
そんなメンタル面への作用に深く関わるのが、脳の視床下部という場所から分泌されるオキシトシンというホルモン。
オキシトシンは本来、妊娠と出産に関わり、授乳時には母乳を放出させる働き(射乳)もある。
こう書くと女性特有のホルモンだと勘違いしそうだが、老若男女を問わず、スキンシップなど皮膚への心地よい刺激を5分ほど続けると、オキシトシンの分泌は促される。それが緊張やストレスを和らげ、リラックスへと導いてくれるのだ。
昔から「手当て」という言葉があり、手を当てることに癒しの効果が知られていた。
それは多分オキシトシンによるもの。ストレスが減ってくれば、以前のブログでも触れた脳内の鎮痛システムも働きやすくなり、痛みは治まりやすい。
また触れる人と触れられる人、両方のオキシトシンの分泌量を調べると、触れる人の方が分泌量が多かったという。
皮膚感覚によるリラックス作用は双方にあるが、触れる人は相手を想う気持ちが相まって、より分泌されたと考えられる。
「秒速5cm程度で皮膚をゆっくりさすると、人はもっとも気持ち良さを感じる」という報告もあり、これもおそらくオキシトシンの作用だろうと言われている。
皮膚感覚は脳に直結していて、柔らかく温かいものが触れると副交感神経が優位になる。
大事なのは優しく触れること。
手を当てるだけでもリラックス効果が得られるのだ。
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