前回に引き続き、めまいのお話。
下図が〈めまいのフローチャート〉です。
前回の記事を読まれていない方はこちらの記事からどうぞ。
◆あなたの「めまい」はどのタイプ?①
◆良性発作性頭位めまい症
めまいの中でも最も多いのが良性発作性頭位めまい症です。
内耳には重力や体の傾きを感知する耳石器という器官があり、これに付着している耳石というカルシウムの塊が剥がれて三半規管に入り込むことでめまいが起こります。
頭を動かしたときに強い回転性のめまいが短時間起こるのが特徴です。
多くの場合、リハビリテーションや※耳石置換法などの治療を受けることで改善が期待できます。
(※医師が患者の頭や体を動かして、三半規管に入った耳石を三半規管の外に出す治療法)
◆メニエール病
回転性のめまい、耳鳴り、難聴が繰り返し起こります。
症状は数分から数時間続き、数日から数週間の間隔で繰り返されます。
一旦症状が治まっても再発しやすいのが特徴です。
メニエール病は完治が難しい病気ですが、適切な治療を受けることで症状の進行を遅らせることが期待できます。
◆脳卒中など
脳卒中など命に関わる病気でめまいが起こることがあります。
めまいに加えて、しびれや麻痺、頭痛、ろれつが回らないなどの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
脳卒中の場合は激しい頭痛を伴うことがあるのも特徴です。
これらの命に関わる病気が原因でないめまいが疑われる場合は、日常生活に支障を来たしているかどうかが受診する目安になります。
Q:病院に行くならめまいは何科を受診すればいい?
A:めまいは耳鼻咽喉科を受診しましょう。また「めまい外来」などの専門外来を受診するのもよいでしょう。
治ったはずのめまいが続く!?
◆二次性めまい
二次性めまいとは再発とは異なり、最初に起こっためまいが原因として生じる全く別のめまい。
最近の調査から、過去に何らかのめまいを経験した人の6~7%に、ある特定の二次性めまいが起こっていると考えられているそうです。
めまい診断は複雑な上、二次性めまいは新しい概念のため診断がつきにくく、つらい思いをされている方が多くいるよう。
二次性めまいに多いPPPD
■特徴
二次性めまいとして特に多いのが持続性知覚性姿勢誘発めまい症(PPPD)
ふわふわする浮遊感のあるめまいが繰り返し起こるのが特徴です。立っているだけでめまいが起こることもあります。
このような感覚が3か月以上にわたってほぼ毎日続きます。
PPPDは、スーパーや書店の陳列棚(複雑な模様)、スマホの画面のスクロール(激しい動き)などの視覚的な刺激を受けると起こりやすいとされています。
またPPPDは良性発作性頭位めまい症(PPPV)、メニエール病、貧血や心因性の疾患などの二次性めまいとして起こるほか、海外の報告では最初に生じることもあるとされています。
■原因
二次性めまいの原因となるめまいの多くは、内耳の前庭に支障が生じ、平衡感覚が乱れることで発症します。
すると、脳や目などが平衡感覚を取り戻すために前庭の働きを補おうと働き始めます。
これを「前庭代償」といい、多くの場合、めまいが生じてから3か月ほどで正常な感覚を取り戻すことができます。
しかし、前庭代償が上手くいかないことがあります。すると、脳などが前庭の働きをさらに補おうとして反応することで、平衡感覚が乱れ、PPPDが起こると考えられています。
PPPDは主に問診の結果から診断するので、「いつから起こっているのか」「どういうときに起こるのか」などを書いたメモを記しておくとよいでしょう。
つづく。
※繰り返すつらい首肩こり等からくる頭痛やめまいなど体調不良でお悩みの方は、船橋の鍼灸院 鍼灸・マッサージcare place enishi(えにし)にご相談ください。
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