口腔ケアの‟サボリ”は万病のもと

口腔内の健康と心身状態は密に関連している

人生100年時代、健康寿命を延ばすために「口腔内の健康」が一層重視されるようになりました。
口の機能が低下した状態(オーラルフレイル)の人は、口腔内が健康な人に比べ、身体的フレイル(身体能力の低下が顕著になった状態)になるリスクが上昇。死亡リスクも上がるという研究結果もあるためです。

口腔と精神的な健康状態も密接に関連します。例えば無気力な状態で歯の健康にも気を遣わなくなると、口腔内の健康状態が悪化し得えます。さらに、食べこぼしやむせが食欲の低下などを招く…とドミノ倒しのように連鎖していき、最終的には栄養障害や要介護状態になってしまうリスクまであります。

当然ながら、オーラルフレイルを予防するには、歯と口の健康を保つことが大切
そのために、日々のケアを今一度見直しましょう!

歯磨き剤は「高濃度フッ素配合」などと書かれていることが多く、フッ化物濃度1450ppmFの歯磨き剤がおすすめです。フッ素といえば、子供の虫歯予防のためのものと考える人もいるかもしれませんが「現在は虫歯などの積極的な予防材として、乳歯が生えてすぐから、生涯使い続けるべきという考えが主流になっている」といいます。

見落としがちですが、歯磨きの方法も見直されています。歯磨き剤が口から無くなるまで入念に口をゆすぐのではなく、1回15mlだけの水で、5秒程度のうがいで済ませるのが鉄則。フッ素を口内に残すことで、虫歯への抵抗力を高める、歯の再石灰化を促進するなどの効果が、より高まると考えられています。

歯ブラシ選びは毛先が硬いと磨き心地よく感じるかもしれませんが、歯茎が傷つき、やせてしまうリスクなどが拭えないといいます。「多くの歯科医院で扱っている歯ブラシは一部の例外を除き、ほぼ全て毛先が軟らかいタイプ」だそう。

オーラルフレイル対策としては、口の体操も日本歯科医師会により推奨されています。例えば「パタカラ体操」を行うと、唇や頬、口周りや舌の筋力が向上。食べ物を飲み込みやすくなる効果が期待できるとされています。

「パタカラ体操」とは
口や舌の動きをスムーズにする体操で、
「パ」「タ」「カ」「ラ」と各発音8回ずつ、2セット行うことが推奨されている。

「パ」→ 唇を弾くように、勢いよく発音することで、唇の働きを鍛える
「タ」→ 舌先を上の前歯の裏につけるように発声し、舌の働きを鍛える
「カ」→ 舌の奥を、上顎の奥につけるようにして発声する
「ラ」→ 舌をやや反らせるように丸めて発声する

これにより、唾液がよく出るようになる。舌が滑らかに動くなどの効果が期待できる。表情も生き生きとしてくる。

表情を生き生きとさせるには、口や舌の動きに加え、顔の筋肉「表情筋」の働き、弾力もとても大事。
パタカラ体操など日々のセルフケアに加え、お顔への鍼やマッサージもとても効果的です。
健康美容鍼灸 フェイシャルトリートメント

もう一つ☆お口のトリビア☆
「親と同じ食器を使うと虫歯を招く」とよく言われていますが、これは実は正しくないそう。
日本口腔衛生学会も23年、虫歯予防効果の科学的根拠は強くないと発表をしました。
親の唾液などから子供にうつる口腔細菌感染は、食器を共有する前の時期から起きているなどという見解だそうです。

皆さん、お口や歯、そして全身の定期的なケア・メンテンスをお忘れなく!

千葉県船橋市船橋駅から徒歩7分
◆鍼灸マッサージcare place enishi(ケアプレイスエニシ)
☎0474256210
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